東京都議会文教委員会と厚生委員会は3日、日本共産党都議団が第3回定例会に提案した、公立学校の体育館などへの冷房設備設置を補助する条例案と、妊産婦への交通ICカード(マタニティーパス)の交付を助成する条例案の採決を行い、共産党の賛成、自民党、都民ファーストの会、公明党の反対で、両案を否決しました。
採決に先立つ意見表明で、米倉春奈都議が文教委で、藤田りょうこ都議が厚生委で賛成意見を述べました。他の会派からの発言はありませんでした。米倉都議は冷房設置条例案について、都議団が申し入れや条例提案を行う中で、小池百合子知事も公立学校の体育館への冷房設置に前向きな答弁をしたことを示し、「条例案は、知事の暑さ対策への取り組みを促進し、さらに対象を広げる」と賛同を呼びかけました。
藤田都議は、マタニティーパスを独自実施している葛飾区では、妊婦面談の実績が増えていると述べ、パスの交付は、妊産婦の通院や外出を支援する役割を果たすとともに、子育て世代のくらしの困難さを早い段階で把握し、支援につなぐ役割を果たすものだと訴えました。
(2018年10月4日付「しんぶん赤旗」より)