日本共産党東京都議団は24日、小池百合子知事宛てに、築地市場(中央区)から豊洲新市場(江東区)に移転した仲卸業者が希望すれば築地市場に戻れるようにするという約束を守り、同市場の解体工事を中止するよう申し入れました。
応対した野田数(かずさ)知事特別秘書は「知事に責任を持って伝える」と答えました。申し入れ文では、小池知事が昨年6月の豊洲市場への移転方針を発表した際に「希望があれば、豊洲市場に移転し5年がたったら築地に戻れるようにする」と発言したと指摘。
豊洲市場で営業を始めた業者からも「築地市場は解体しないで戻れるようにしてほしい」との声が寄せられていると述べています。
また、11月4日に開通する環状2号線の暫定う回道路建設では、築地市場のアーチ状の建物の解体は必要ないことを強調。
解体工事をただちに中止するよう求めています。
尾崎あや子、あぜ上三和子両都議は野田氏に「首都直下型地震が起これば、(液状化で)豊洲市場が使い物にならない可能性があるので築地市場を残しておくべきだと、業者の皆さんも言っている」と迫りました。
申し入れには両都議と、曽根はじめ団長、大山とも子幹事長、清水ひで子政調委員長、原のり子、池川友一、斉藤まりこ、藤田りょうこの各都議が出席しました。
(2018年10月25日付「しんぶん赤旗」より)