安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民連合)は10日、東京・渋谷駅前で「改憲よりもあたりまえの政治を」をテーマに街頭宣伝を行いました。
学生や学者、ママらがスピーチし、3野党の代表も参加。「改憲より〇〇を求めます」と自分で書いたプラカードを掲げてアピールしました。市民連合を代表して広渡清吾さん(東京大学名誉教授)は「『あたりまえの政治』が政治課題になっている。安倍政権の末期的な現象です」と指摘し、
▽憲法を守り実現する
▽民意を尊重する
▽ウソをつかない
政治を取り戻そうと訴え、「安倍政権のもとでの改憲発議を許してはいけません。参院選では市民が野党を後押しして、改憲ができない体制をつくりましょう」と呼びかけました。
大学3年生の女性は、「学費や労働問題など改憲よりも議論してほしいことがたくさんある。まともな議論をしない安倍政権に憲法を壊させるわけにはいきません」。
和光大学教授の竹信三恵子さんは、「『働き方改革』の追及で野党が威力を発揮しました。選挙で野党を増やし、押し返していこう」と述べました。
立憲民主党の長妻昭衆院議員、日本共産党の本村伸子衆院議員、社民党の福島瑞穂参院議員がスピーチ。
本村議員は、野党が結束して安倍政権と対決してきたことを紹介し、「市民と野党が力をあわせれば、必ず政治は変わります。安倍政権の退陣、改憲発議阻止のために頑張りましょう」と訴えました。
(2018年11月11日付「しんぶん赤旗」より)