日本共産党の、あぜ上三和子東京都議は15日、都議会経済・港湾委員会で築地市場の解体工事について「歴史的建造物を壊すのではなく、文化的価値に配慮して残すべきだ」と都の姿勢をただしました。
あぜ上都議は、6月の都議会第2回定例会で小池百合子知事が「築地については仲卸業者の要望等を踏まえながら検討する」との答弁を踏まえ、更地にする前に市場関係者の声に応えるべきではないかと迫りました。あぜ上都議はまた、国際記念物遺跡会議・イコモスの日本国内委員会の後藤治ワーキンググループ長(学校法人工学院大学理事長)が「築地市場の骨格構造を残せば、世界遺産に登録させる可能性は十分にある」と述べていることや、著名な建築家の今川憲英東京電機大学名誉教授の「築地市場の基本構造を残してリニューアルすれば築地の歴史と文化を再生できる」との声を紹介。
あぜ上都議は「骨格構造を残すことはまだ間に合う」と述べ、歴史的な構造物を壊さず、築地市場を残すよう強く求めました。
中央卸売市場の渡辺正信施設担当部長は、「建物については速やかに解体していく」との答弁を繰り返しました。
(2018年11月17日付「しんぶん赤旗」より)