日本共産党の山添拓議員は11月29日、参院国土交通委員会でスーパー堤防の問題を追及しました。
スーパー堤防は、高さの約30倍の幅を持つ「壊れない堤防」として、堤防上を宅地開発するもの。江戸川や淀川など全国5水系、約120キロメートルで整備が進められています。
山添議員は、昨年6月に江戸川のスーパー堤防上の宅地整備地の地中で発見された大量のコンクリート片を除去して宅地の強度を確保する工事を行いながら、住民に説明していなかった問題に言及し、住民が不信を抱くのは当然だとして説明を要求。
国交省の塚原浩一水管理・国土保全局長は指摘の事実を認め「丁寧に対応する」と応じました。
スーパー堤防の越水による破壊を防ぐため、越水の高さの想定に基づいて堤防裏側の適切な勾配を割り出します。
ところが同省は全国の堤防の全区間で15センチを想定。
山添議員は「川幅や湾曲具合などによって異なり得るのに、一律に15センチとは信じがたい」と根拠を質問。
塚原局長は「文書としては示していない」と答弁しました。
山添議員は、宅地開発ありきだとして中止を求めました。
(2018年12月4日付「しんぶん赤旗」より)