高等教育の無償化を求める学生グループが9日、東京・新宿アルタ前で初の街頭宣伝を行いました。
高すぎる学費や多額の奨学金返済に苦しんでいる学生が何人もマイクを握りスピーチ。およそ1300人の学生から集めたアンケート結果も紹介しながら、「誰もがお金の心配をせずに学べる社会にしたい」と訴えました。
街宣に取り組んだのは、学生グループ「高等教育無償化プロジェクト FREE」。
約25大学の学生が参加して、今年9月に立ちあげました。
この間、学生1000人を目標に学費・奨学金のアンケート調査を実施。
今後も署名や国・自治体への請願などを計画しています。
主催者を代表してあいさつした、東京大学2年生(20)は、経済的に苦しいなかで大学へ進学した自身のことを語り、経済的な理由で進学をあきらめていた友人からの話をきっかけにこのグループを設立したと訴えました。
「お金がないというだけで、学びたい思いを諦めなければならない状態は変えないといけません。みんなが豊かな挑戦ができて、学ぶことに前向きになれる社会にしたい。一緒に声をあげましょう」と呼びかけました。
奨学金問題対策全国会議事務局長の西川治弁護士があいさつしました。
(2018年12月11日付「しんぶん赤旗」より)