日本共産党の斉藤まりこ東京都議は12日の都議会一般質問で、認可外保育施設の死亡事故や、休園が相次ぐ企業主導型保育所の問題について、小池百合子知事をただしました。
斉藤都議は、10月に練馬区の認可外保育施設で子どもが亡くなったことを挙げ、死亡事故が繰り返し起きている現状についての認識をただしました。小池知事は、事故は「あってはならないこと」とし、「認可外保育施設の質の向上に取り組んでいく」と答えました。
斉藤都議は、企業主導型保育所について、保育士の一斉退職、在園児童の減少などによる休園が相次ぐ背景には、事業を区市町村の関与なく行えるという制度の根本問題があると指摘。小池知事の見解を問いました。
小池知事は「自治体の関与が少ないことから、保育の実施主体である区市町村が利用実態を把握できないなど、地域との連携に課題があると認識している」と答弁しました。
斉藤都議は、保育士がいないなど問題がある施設への改善勧告などを速やかに行うべきだと主張。内藤淳福祉保健局長は今年度、複数の施設に改善勧告を行ったこと明らかにし「厳正に対応していく」と答えました。
斉藤都議は、認可外保育施設への年1回の立ち入り調査を行うために大幅人員増、施設ごとの巡回指導結果の公表などを求めました。
(2018年12月14日付「しんぶん赤旗」より)