翁長雄志さんのことが忘れられません。
写真は昨年2月の名護市長選の街頭演説。私の後ろに翁長さんの姿が見えます。
しかしこれが、ご一緒した最後の一枚になりました。
身じろぎもせずに、宣伝カーの上で共産党の私と並び、「辺野古に基地はつくらせない」と気迫を込めて訴えておられました。
亡くなる直前、埋め立て承認撤回を表明する記者会見では「私たちの沖縄、何百年も苦労してきたんだから、今やっと沖縄飛び立とうとしている訳だから、そしてそれは十二分に可能な世の中になってきている」と語り、その足を引っ張ることを沖縄の政治家として許すことはできないと述べ、最後にこう語られました。
「今の日本の米国に対しての従属は、日本国憲法の上に日米地位協定があって、国会の上に日米同委員会がある。この二つの状況の中で日本はアメリカに対して何も言えない状況がある」
「今の日本の動きではアジアから締め出されるのではないかというものを感じている」
自民党の沖縄県連幹事長まで務めた生粋の保守政治家が、対米従属の政治体制と正面から対峙するに至り、最後までその信念を貫かれました。
翁長雄志さん、どうぞ安らかに。そして、あなたの無念を晴らし、あなたの夢を実現するため、今年一年全力をあげて闘うことをお誓いします。
(2019年1月5日付「しんぶん赤旗」より)