国土交通省が羽田空港の増便に伴い、東京都上空を低空飛行する新たな飛行ルート計画を進めている問題で、練馬区住民らがつくる「STOP! 羽田・練馬の会」は12日、光ケ丘駅前で計画中止を求めて署名・宣伝行動をしました。
寒空の下でも多くの人が署名に応じ、「頑張ってください」と声をかけました。
同会事務局代表は、新航路では着陸のために飛行機が区の上空で大きく旋回・下降し、車輪を下ろすため、落下物の危険性が大きいと指摘。
米軍横田基地(多摩地域) の米軍機が飛行するため、民間機が飛行できない「横田空域」とも接し、「軍事機と民間機が交差する練馬上空はさらに危険だ」と訴えました。
国交省は新航路計画について昨年から各地で説明会を開いています。
同日も練馬区で開催されました。
説明会に参加した同区の投資家の男性(50代)は「国はこまごまと説明したが、飛んでほしくない。落下物や 排気ガスの懸念もあるし、墜落が心配だ」と語り、署名しました。
埼玉県志木市の女性(36)は「気がついたら頭の上を飛行機が飛ぶようにされてしまうのは、沖縄の基地問題を思わせる」と署名に応じました。
(2019年1月16日付「しんぶん赤旗」より)