「性はタブー」であるならば、私はあえて語りたい。
性は人権そのものだと!
コンビニが「オリンピックや外国人に与える印象を考慮」し「成人」雑誌陳列をやめるそうだ。
店内で目にする度に、「この社会は女をこうして消費する。拒否したって無駄。だってこれが女だろ!」と言われているようで、心に生じた違和感を無力化されるような脱力感さえ感じてきた。幼い時から。
コンビニのみならず、 公共空間に性的商品としての女の記号は飛び交い、一様に、人格としての文脈を奪われている。
こうした「表現」は、私の安全空間を侵食し、投げつけられた不快な感情を鎮める努力を重ねてきた。
私の女性という属性は、消費される記号と分かち難く結びつき、私の心は救いようがないくらい傷ついていた。
乱暴に、一方的に消費する。そんな性のあり方を終わりにしたい。
『週刊SPA!』との対話を実現した山本和奈さんは言う。
「女性をモノ扱いする世の中は男もモノ扱いされている」
オリンピックや外国人に与える印象という外圧で左右される日本女性の生身の権利。
これでいいのか? ともに考えたい。
私たちの命の在り方を。
(2019年1月26日付「しんぶん赤旗」より)