日本共産党渋谷地区委員会は2日、東京都渋谷区の幡ケ谷区民会館で、4月の統一地方選の区議選での6人全員当選と夏の参院選での必勝を期し、小池晃書記局長を招いて演説会を開きました。
小池書記局長が内政・外交ともに行き詰まる安倍政権を痛快に喝破するたびに、聴衆から拍手と爆笑が上がりました。小池書記局長は、毎月勤労統計不正で失業者など最も厳しい立場の人たちへの給付が削られたと告発。安倍晋三首相が偽りの数字をもとに“史上最高の賃上げ”を誇っていたことを示し、「アベノミクスの化けの皮がいよいよはがれてきた。徹底解明は予算案審議の大前提だ」と訴えました。
また、「景気回復の温かい風が全国津々浦々に届き始めた」との首相発言にも「これまたウソだ。北風ビュービューだ」と指摘。
消費税10%に伴う「軽減税率」は食料品の税率を据え置くだけで「そもそもウソだ」として、条件の違いで税率が5段階にも分かれる複雑怪奇な仕組みを痛烈に批判。
「増税分を国民に戻すと言うが、そんなに景気が心配なら、増税をやめたほうがいい」と主張しました。
小池書記局長は、物価上昇分の年金引き上げを行わないなど安倍政権の福祉切り捨てに、「消費税を上げておいて、年金を下げる。江戸時代の悪代官だってやらないことだ」と厳しく批判しました。
さらに、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)で昨年10~12月期の運用損失が14兆8,000億円余に達したことに言及。「アベノミクスの株高を演出するために、大事な年金資金をつぎ込んで大損だしても平気な顔。こんな無責任な政治を終わらせるときがきた」と訴えました。
また、渋谷区・宮下公園の整備事業計画で三井不動産への借地料を鑑定評価額より総額で190億円、年間5億円も値引きする一方で、国保料や介護保険料などを引き上げるなど、「区民の暮らしにはとことん冷たい」と批判。
「この区政を、痛みが一番わかっている共産党の6人の議員で変える選挙にしよう」と呼びかけました。
いがらし千代子、トマ孝二、すがの茂、牛尾まさみ、田中まさや各区議と、おりかさ裕治区議候補は暮らしと福祉第一の区政実現への決意を表明。
吉良よし子参院議員は、「あきらめずに議会で頑張り続ける日本共産党の議席こそが必要だ」と訴えました。
(2019年2月3日付「しんぶん赤旗」より)