東京都渋谷区が自衛官募集について区民の個人情報を自衛隊に提供していた問題で6日、日本共産党区議団は長谷部健区長に対し、自衛隊への区民名簿の提供を中止するよう申し入れました。
同区が自衛隊に区民名簿を提供していた事実は、2月25日の区議会本会議で、いがらし千代子党区議への区長答弁で発覚しました。申し入れは長谷部区長に対し、自治体は自衛隊への名簿提出の要請に応じる義務はなく、個人情報やプライバシー権を保護する観点から全国の多くの自治体でも本人の同意なしの情報提供はしていないと強調しました。
また渋谷区個人情報保護条例で、区の機関以外への個人情報提供は本人同意が必要であり、自衛隊への個人情報の提供は同条例違反で重大問題だと厳しく抗議。
今後、提出をやめるよう強く求めました。
長谷部区長は名簿提出について、「(自衛隊から)要請があったので応えた。必要なものと判断して行っている」と答えました。
同区は、2014年から自衛隊に名簿を提供していることがわかりました。
すがの茂、トマ孝二、牛尾まさみ、田中まさやの各区議が出席しました。
(2019年3月7日付「しんぶん赤旗」より)