一晩で10万人以上の市民が犠牲になった東京大空襲から74年の10日、台東区の言問橋(ことといばし)のたもとにある犠牲者追悼碑の前で、追悼集会が開かれました。
主催は東京大空襲犠牲者追悼・記念資料展実行委員会で、今回で32回目。
参加した120人が追悼碑に献花しました。
「今、平和のよりどころとしている憲法9条が危機にさらされています」と述べ、資料展と追悼集会が9条を輝かして平和な世の中を願う運動になると話しました。
当時10歳で東京大空襲を経験した女性(84)が、火に囲まれながら逃げまどい、自身の横に焼夷(しょうい)弾が落ちたものの不発弾で命拾いした体験を証言。
「二度とこんなことを起こしてはならない。私は、皆さんと一緒に平和を守るために一生懸命に(語り部として)話を続けていきたい」と力強く訴えました。
日本共産党の小池晃書記局長のメッセージが紹介されました。
吉良よし子参院議員があいさつし、「今の憲法こそが未来の平和への大事な礎」と話しました。
(2019年3月11日付「しんぶん赤旗」より)