日本共産党の曽根はじめ東京都議は25日の都議会予算特別委員会で締めくくり総括質疑に立ち、豊洲市場の施設内で強い毒性があるアンチモンなどの重金属を含む粉じんが見つかった問題を追及しました。
豊洲市場の重金属粉じん問題は共産党都議団が依頼した渡辺泉・東京農工大学教授の調査で判明したもの。曽根都議は、党都議団が入手した都の市場衛生検査所の「監視日報」を示し、昨年10月11日の豊洲市場開場直後から「青果棟では喉が痛いと皆言っている。1Fフロアの埃がすごい。検査してほしい」「空気が悪い。受診したところ、ぜんそくと診断された」などの記述を紹介。
「市場で働く人たちの健康を守るため、粉じんの正体を究明し、発生源を元から断つ抜本的対策を取るべきだ」と小池百合子知事に迫りました。
小池知事は「市場の衛生環境は良好」「適切に対応するよう指示している」と繰り返すだけ。
村松明典中央卸売市場長は「摩耗しづらいタイヤの導入の研究を進める」と答えましたが、粉じんの成分や健康影響の調査はかたくなに拒みました。
曽根都議は「清掃頻度と範囲を拡大した」とする都側に対し、作業員は防じんマスクも手袋も装着しておらず、粉じんを吸い込む危険もあると指摘。
粉じん対策検討会を設置し、公開の場で対策を検討するよう求めました。
(2019年3月27日付「しんぶん赤旗」より)