憲法記念日の5月3日に、東京都江東区にある有明・東京臨海防災公園で「平和といのちと人権を!5・3憲法集会2019―許すな!安倍改憲発議―」が開かれます。
憲法集会の実行委員会の代表らが15日、参院議員会館で会見を開き、「一人でも多くの人が参加して、安倍政権による改憲を阻止したい」と語りました。
会見には、総がかり行動実行委員会から共同代表の福山真劫、高田健の2氏らと「安倍9条改憲NO! 全国市民アクション」の小森陽一氏(九条の会事務局長)が参加しました。
小森氏は「安倍政権は衆参で多数を占めているうちに改憲しようと狙っている。何としても改憲策動を阻止したい。この集会は決定的に重要です」。
福山氏は「憲法9条を守ることは、今を生きる私たちの責任です。改憲は、多くの人が憲法集会で声をあげ、参院選挙で改憲派を少数に追い込むことでストップできます」と強調しました。
安倍首相が改憲をねらい、自民党、公明党など改憲推進派が衆院憲法審査会を強行に開く策動を執拗に続けるなか、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は12日、各構成団体と市民に、自民党の下村博文憲法改正推進本部長らへの抗議ファクスを送るよう呼びかけました。
「よびかけ」は、「10日にも委員長職権での憲法審査会・幹事懇談会の開催が狙われました。3週連続の動きです」と警鐘を鳴らし、与党筆頭幹事の「極めて遺憾だ。話し合いの場にすら出てこないなら、どうしたらよいのか、非常に困っている」との発言を大手メディアが無批判に報道し、立憲野党に分断を持ちこむ動きとなっていることも見過ごせないと指摘しています。
このような策動を打ち破るには、「立憲野党の奮闘を後押しする市民の力が必要」と強調し、「憲法審査会は再始動させるべきではない」「安倍首相らは憲法違反の改憲策動をやめよ」の声をあげようと訴えています。
安保破棄中央実行委員会は15日、各与党担当者に「国民の望まない『安倍9条改憲』に向けた憲法審査会の再始動は、絶対に行わないことを求める」と抗議ファクスを送りました。
また、各県の実行委員会に抗議ファクスを集中するよう呼びかけました。
【抗議・要請先ファクス番号】(敬称略)
自民党憲法改正推進本部長 下村博文 03(3597)2772
憲法審査会与党筆頭幹事 新藤義孝 03(3508)3313
憲法審査会会長 森英介 03(3592)9036
5・3憲法集会 多彩なイベント
東京都江東区にある有明・東京臨海防災公園で5月3日に開かれる「5・3憲法集会2019」。
同実行委員会の主催で、「総がかり行動実行委員会」「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が共催です。
午前11時から、多彩なテーマでのトークイベントやライブなどのサブステージがスタート。
午後1時からのメインステージでは、作詞家の湯川れい子さん、「『辺野古』県民投票の会」代表の元山仁士郎さん、京都大学教授の高山佳奈子さん、ジャーナリストの永田浩三さんがスピーチを予定。各政党の代表があいさつします。
共同センター アピール
「戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター」は12日、「5・3憲法集会の成功、3000万人署名の目標達成で安倍改憲を阻止しよう」とよびかけるアピールを発表しました。
アピールは、
▽今通常国会で、国民投票法改定案の審議を口実に憲法審査会始動の動きを強めている
▽沖縄県名護市の辺野古新基地建設を強行し、民主主義、地方自治を破壊
など、安倍政権が憲法改正の策動と大軍拡をすすめ、「戦争する国づくり」を進めていると批判。2月の自民党大会で安倍首相が「憲法にしっかり自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打とう」と訴えるなど、改憲へ執念を見せているとし、「改憲発議を阻止するため、5・3憲法集会を過去最高の規模で成功させ、3000万人署名の目標を達成し、圧倒的な改憲NOの国民の意思を示しましょう」と訴えています。
(2019年4月16日付「しんぶん赤旗」より)