日本若者協議会は9日、若者と議員が公開議論するイベント「ユース・パーラメント」(意見交換会)で、日本共産党との意見交換会を党本部で開きました。
共産党の田村智子副委員長(参院議員)をはじめ6人の国会議員・都議が参加。
貧困や女性の社会進出、教育など、さまざまな課題で若者が政策提言し、どのように実現していくかについて語りあいました。
同協議会は、若者の声を政策に反映させようと、各政党に政策協議・提言を行っている学生中心の団体です。
「ユース・パーラメント」は共産党、自民党、公明党、国民民主党、日本維新の会と開催し、立憲民主党とも行う予定です。
日本共産党との意見交換会には、およそ30人の若者が参加し、高校生が目立ちました。
理事を務める高校3年は「これまでいろいろな政党と議論してきました。共産党にも若者の思いをぶつけたい」と語りました。
共産党から田村副委員長をはじめ山添拓、岩渕友の各参院議員、池川友一、米倉春奈、藤田りょうこの各都議が参加。
テーマごとに若者が提言したい内容を決め、議員を交えてグループ討論を行いました。
田村副委員長が参加したグループでは、「同性婚を実現してほしい」「夫婦別姓にはできないんですか」「育児休暇を取得しやすくできないか」「女性議員を増やしてほしい」などの質問が出されました。
高校3年は、学校の授業で訪れたオーストラリアで「日本よりも多様な生き方が認められていた」と経験を語り、「LGBT(性的少数者)の人たちをはじめ、性別に関係なく輝ける社会にしたい」と求めました。
田村副委員長は、若者からの意見や願いに自身の経験も紹介しながら丁寧に答え、「皆さんから出された提案に共感し、賛同します。同時に、そうした政策や社会が、日本で実現しない理由となっているのはいったい何かを掴むことも大事だと思います。これからも皆さんと考えていきたい」と述べました。
参加した高校3年の男性は、「共産党は『反対ばかり』というイメージがありましたが、しっかりと対案を提案していて驚きました。参加する前に、議会でどんな質問をしているのかなどを調べようとしましたが、インターネットではなかなか見つけられませんでした。良い中身が多いと思うので、発信を強めてほしい」と話しました。
(2019年5月11日付「しんぶん赤旗」より)