日本共産党の吉良よし子議員は20日の参院決算委員会で、在日米軍横田基地(東京都多摩地域)に配備されているCV22オスプレイが機関銃の銃口を下に向けて住宅地上空を飛行している写真を示し、「こういう訓練はただちにやめさせるべきだ」と主張しました。
吉良議員は、2018年6月以降、写真で確認されただけでもCV22が18回も銃口を出して飛行していたと指摘。
岩屋毅防衛相はこの訓練について、「詳細は把握していない」と答弁。
中村吉利地方協力局長は「米軍も詳細を確認していないと説明した」と答弁。
吉良議員は詳細な訓練の実態把握をするよう強く求めました。
吉良議員は、CV22が輸送するのが米軍の特殊部隊だから、こんな訓練が行われているのではないかとただしました。
岩屋防衛相は「能力の高いCV22が配備されていることはわが国の安全にとって意義のあることだ」などと答えました。
吉良議員は「特殊部隊の主たる任務は日本の防衛ではない」と厳しく批判。
住民から「まるで自分たちが狙われているようで怖い」「万が一実弾や薬きょうが落ちたらどうするのか」などの不安の声が上がっているとして「日本国民に銃口を向け、不安を与えるような訓練は絶対にあってはならない」とただしました。
さらに、吉良議員は「米軍のCV22を米国以外に配備している拠点は、横田基地以外にない」として、「CV22の配備はただちに撤回すべきだ」と主張しました。
(2019年5月21日付「しんぶん赤旗」より)