第2次安倍政権下で招待者数・支出額が膨張している首相主催の「桜を見る会」をめぐり、内閣府は衆院財務金融委員会で21日、招待者数は約1万人を「目安」としながら数千人規模で超過していると明らかにしました。日本共産党の宮本徹議員への答弁。
「桜を見る会」の2018年の支出額は予算額の約3倍にのぼり、招待の基準も不透明だとの批判が出ています。
内閣府の井野靖久大臣官房長は「開催要項で毎年約1万人を目安と書いている」としながら、今年の招待者数は約1万5,400人にのぼると答弁。2014年は1万2,800人、2015、2016両年は1万3,600人、2017年は1万3,900人、2018年は1万5,900人へ増えたと述べました。
井野官房長は「各府省庁からの意見等を踏まえ、内閣官房、内閣府で最終的に取りまとめている。結果的に増えた」と説明。
招待者の推薦がどの府省庁で増えているのかとの質問にも「回答は控えたい」と拒み、「今年の資料も、すでに開催が終わったので破棄した」と述べました。
宮本議員は、首相官邸の意向を念頭に内閣官房のリストには「与党推薦がたくさんあるのではないか」と指摘。
「不透明なやり方で招待、支出をどんどん増やすやり方は改めるべき」と批判しました。
(2018年5月22日付「しんぶん赤旗」より)