参院選に向けて、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民連合)は14日、東京・新宿駅西口で街頭宣伝を行いました。
4野党の代表もスピーチし、市民と一緒に並んでプラカードを掲げました。
主催者を代表して、新潟国際情報大学教授の佐々木寛さん(市民連合@新潟共同代表)があいさつ。野党と結んだ13項目の共通政策には、今の政治に代わる内容がたくさんあると紹介し、「市民と野党の力で、社会を変えましょう」。
「安全保障関連法に反対する学者の会」の大沢真理さん(東京大学名誉教授)は「今度の選挙は、嘘で固めた政治を選ぶのか、誠実に政治を良くしようとする勢力を選ぶのかが問われています」とスピーチ。
総がかり行動実行委員会共同代表の高田健さんは「野党の結束が強固につくられました。希望ある選択肢です。みんなで政治を変えよう」と呼びかけました。
日本共産党の小池晃書記局長は「参院選の32全ての1人区で野党候補を一本化し、明確な対抗軸を示した」と強調。9条改憲阻止、消費税10%増税の中止と公平な税制をはじめ13項目の「共通政策」ができたとし、「市民と野党の共闘をみんなの力で成功させ、新しい共通政策を実現する政府をつくろう」と呼びかけました。
年金問題では「『2000万円貯金』より、選挙で自公を落とす方がよほど簡単だ。政治を変え、安心できる年金制度をつくろう」と強調。
大企業・富裕層の不公平税制の是正による暮らしの財源確保を求めても安倍晋三首相が「ばかげた政策」と切り捨てたが、「こんなときに消費税増税する方が『ばかげた』政策だ。希望ある未来へ野党は頑張る」と訴えました。
立憲民主党の福山哲郎幹事長は「候補一本化で国民にわかりやすい選択肢を示した。安倍政権に『おかしい』と声をあげよう」と演説。
国民民主党の小宮山泰子衆院議員は「世界に誇れる平和憲法の通りの政治をしよう」、社民党の福島瑞穂副党首は「立憲野党が力を合わせ政治を変える」と力を込めました。
(2019年6月15日付「しんぶん赤旗」より)