参院選公示(7月4日)まで2週間となったもとで市民と野党の共闘の前進と、日本共産党の躍進をめざして、小池晃書記局長は19日、東京・新宿の牛込箪笥区民ホールで演説しました。
小池書記局長が「共産党の躍進で、安心の年金、希望のもてる政治を実現しよう」と訴えると、盛大な拍手が響きました。東京選挙区(改選数6)の吉良よし子参院議員は「教育・社会保障など暮らしをよくする質問をしているときばかり、与党席から『財源は?』とヤジが飛び、武器の爆買いのときには聞かない。借金しなくても大学に通える社会にすることこそ政治の責任だ」と訴え、勝ち抜く決意を表明しました。
小池書記局長は、年金問題で金融庁審議会の報告書が大問題になっているとして「100年安心といっていたのに“年金に頼るな、貯金せよ”という。国家的詐欺という他ない」と批判。
政府・与党が政府方針と違うと受け取りを拒否していることについて、「公的年金だけに頼るなというのは、もともと政府の方針であり、自民党の参院選公約だ」と告発しました。
小池書記局長は、参院財政金融委員会で、今後、マクロ経済スライドにより基礎年金(国民年金)がどれだけ削減されるかを質問した際、厚労省の担当者が「私は算数が弱いので、すぐに計算はできません」と発言して紛糾し、ようやく3割削減を認めたと告発。
「いま保険料を40年納めても国民年金の支給額は月6万5千円。これが4万円台になる。とても生きていけない水準になる」と語りました。
年金立て直しのために、富裕層や大企業に応分の負担を求めると、安倍首相が「ばかげた政策、日本経済に相当のダメージを与える」と答弁したことに言及。
「そっくりそのまま返したい。景気が悪化しているときに消費税を上げることこそ経済にダメージを与える、ばかげた政策だ」と批判しました。
その上で小池書記局長は、「くらしに希望を―三つの提案」を紹介し、年金の自動削減の仕組みであるマクロ経済スライドを廃止して「減らない年金」を実現するとともに、低年金者すべてに年6万円を上乗せし、底上げを図ることが必要だと強調しました。
(2019年6月21日付「しんぶん赤旗」より)