在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域5市1町)配備の米空軍特殊作戦機CV22オスプレイの部隊が来月1日、正式に特殊作戦飛行隊として発足することが22日わかりました。
防衛省北関東防衛局を通じ米軍横田基地広報部が、1日の運用開始式典開催を周辺自治体に通知しました。
2024年ごろまでにオスプレイ10機、兵員450人への増強を計画しています。
部隊の名称は第21特殊作戦飛行隊。併せてオスプレイの整備部隊として第753航空機整備中隊を新設します。
横田基地には、昨年4月にオスプレイ1個飛行中隊5機が初飛来し同10月に正式配備。
これまで、飛行中隊指揮官(少佐)を司令官に嘉手納基地(沖縄県)の第353特殊作戦群の第1分遣隊として運用してきました。
正式発足後は、同群指揮下の中佐を司令官とした飛行隊として権限が強化され、作戦を実施できるようになります。
横田基地配備のオスプレイは昨年4月以降、日本全国で低空飛行や離着陸訓練を実施。韓国や東南アジア方面にも展開しています。
横田基地広報部は、第21特殊作戦飛行隊の任務について、太平洋特殊作戦軍と在韓特殊作戦軍へのティルトローター機(オスプレイ)の能力供給だとしています。
第21特殊作戦飛行隊は、イギリスに配備されていた特殊作戦ヘリ部隊で、イラク戦争にも参加。オスプレイへの装備変更のために2007年にいったん解隊されていました。
CV22は2007年の供給開始から今年までに51機が米空軍特殊作戦軍に配備されます。
訓練部隊を含む米本土の3個、イギリスの1個に加え横田基地の第21特殊作戦飛行隊の発足で、5個飛行隊が世界各地で作戦を実施する体制となります。
(2019年6月23日付「しんぶん赤旗」より)