日本共産党の、とや英津子東京都議は26日の都議会オリンピック推進対策特別委員会で、1年後に迫った東京五輪の選手や観客、ボランティアの暑さ対策で質問。
種目ごとのガイドライン作成や競技会場の対策を拡充するよう求めました。
五輪のマラソン開始時刻が午前6時となることに触れ、「8月上旬には午前7時でも、厳重警戒が必要な暑さ指数28度を超える。五輪招致で『理想的な気候』としたのは実態とかけ離れている」と指摘しました。
日本サッカー協会が熱中症ガイドラインを作成したことを紹介し、五輪でも種目ごとの熱中症ガイドラインを作成するよう求めました。
とや都議は、東京五輪を五輪憲章でもうたう「平和の祭典」とするため、開会式・閉会式で平和のメッセージを発信するよう提起しました。
さらに、五輪を通じてILO(国際労働機関)が掲げるディーセントワーク(人間らしく働ける仕事)を推進するため、「建設従事者の労働環境改善と社会的地位の向上を、大会のレガシー(遺産)とすべきだ」と強調。開会式の行進参加などで建設労働者をたたえる場を設けるよう提案しました。
都五輪準備局の丸山雅代担当部長は、2区市議会が建設労働者の開会式参加を求める意見書を可決したと明らかにし、「内容は組織委員会に伝えた」と答えました。
(2018年6月27日付「しんぶん赤旗」より)