「簡単に勝てる選挙ではありません。ブラックな働き方をやめさせ、過労死をなくし、8時間働けば、普通に暮らせる社会にしたい。まだまだ追及したい問題がたくさんあります。何としても2期目の国会に押し上げてください」
日本共産党の吉良よし子参院議員・東京選挙区予定候補は連日、街頭演説で熱く訴えています。
訴えを聞いた東京都中野区の女性(40)は「働き方の改革に期待します。保育の仕事をしているので、子どもたちのために保育士の人数など、安心できる保育基準をしっかりしてほしい」と話しました。
豊島区の池袋駅前で吉良さんの訴えを聞いた大学生の女性(19)は「将来の年金が不安です。(年金の)仕組みはよくわからないけど、安心できる制度にしてほしい」と期待を寄せました。
前回、最年少の30歳で初当選。ブラック企業の実態を告発し、安倍首相と対決してきました。
国会で、この問題を何度も追及して、ついに厚生労働省にブラック企業名のリストを公表させました。
労働基準法違反をした企業のリストは六十数ページ、400社以上に上ります。
この企業名公表を恐れて、違法な働き方をなくす企業も出てきました。
こうした吉良予定候補の奮闘に「自分たちの味方になる国会議員がいることが心強い」(学生、22歳)などの声が広がっています。
吉良予定候補は、バブル経済崩壊後の、若者の就職が困難だった「就職氷河期世代」です。
60社も受けて、内定が取れたのは1社だけ。民間会社に就職しました。
会社員時代、長時間労働は当たり前、体を壊す人を目のあたりにしてきました。
米国の投資銀行の経営破綻に端を発した世界規模の金融危機、リーマン・ショックの影響で経営が厳しくなった会社が続出し、派遣など、非正規で働いていた多くの若者が首切りに遭いました。
こうした中で過酷な長時間労働、ブラックな働き方が横行し、過労死が起きました。
ブラックな働き方をなくしたい―。吉良予定候補の政治活動の原点の一つです。「愛する家族を突然奪われた過労死遺族のみなさんと約束したんです。働く人の命を守る政治を実現することを!」と訴えています。
4日公示、21日投票で行われる参院選。
東京選挙区は6年前に比べ、改選数が一つ増えて6になりました。週刊誌や新聞などメディアが6年前の選挙結果などを踏まえて、参院選の当落を予想し、「吉良大丈夫」論が出ています。
しかし、今回の東京選挙区には吉良予定候補を含めて、有力9人以上が立候補すると見られています。
自民党の現職2人に、公明党現職1。「れいわ新選組」の現職はまだ態度を決めていません。
立憲民主党からは元東京都議の女性と元新聞記者の男性新人の2人が立候補します。
国民民主党からは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の女性職員の新人、日本維新の会からは、4月の東京・北区長選にも出馬した元東京都議の新人が立候補します。
情勢は6年前と一変し、大激戦の様相です。
自民党の男性現職は地域・業界団体ぐるみの組織戦を展開しています。
公明党は東京ドームで参院選勝利をめざす集会を開き、10万人の党員・支持者を集めました。
日本共産党への中傷ビラも都内でまかれ始めています。街頭宣伝への妨害も起きています。
東京の党組織では「吉良予定候補は当落線上の大激戦」と判断。「比例で110万票以上・20%の得票目標をやりきることが吉良予定候補勝利の決め手となる」と、急速に活動を強めています。
吉良予定候補の議席を守ろうと連日、奮闘しているのが「キラキラ☆サポーターズ 吉良よし子勝手連」の人たち。
サポーターの一人は「吉良さんを応援したいという思いで、それぞれができることで協力しています。ツイッターなどで拡散したり、電話をかけたり、みんなで吉良さんへの支持を広げたい」と意気込んでいます。
(2019年7月3日付「しんぶん赤旗」より)