老後に2000万円の貯蓄が必要などとする年金問題に対する抗議集会が14日、東京・渋谷ハチ公前で行われました。
市民有志が呼びかけ、多くの人が参加し、雨のなか「年金払え」とコール。さまざまな立場の人がスピーチして、「参院選の争点は年金です」と訴えました。
厚生労働省や日本年金機構などの職員でつくる全厚生労働組合の書記長は、「職場でも怒りの声があがっています。そもそも長年、年金制度改悪を進めてきたのは自公政権です。みんなが安心できる生活をいっしょにつくっていきましょう」と語りました。
ファンクバンド「オーサカ=モノレール」のメンバーは、「これは、僕らがお金を貯めろって話じゃないです。政府が責任をもたないといけないことです。選挙の争点は、絶対に年金です」。
専修大学の森原康仁准教授は、「安倍首相は『野党が不安をあおっている』と言うが、不安にさせたのは政府じゃないですか。私たちが怒るのは当たり前です。一人ひとりの力で、経済や社会は変えられます」とのべました。
栃木県足利市から来た男性(65)は、「今年から年金を受給しています。孫や子の世代に、まともな年金制度を残したい。私の子どもも、奨学金の返済に追われています。貯金なんてできっこないですよね。選挙でも意思を示したい」と語りました。
(2019年7月15日付「しんぶん赤旗」より)