吉良氏は「みなさんの声、行動があったから、頑張り抜くことができた」と感謝を表明。「今回の選挙で、改憲派の議席数を3分の2以下に抑えることができた」とのべ、「ここからが始まり、希望の政治をつくるときです」と力を込めました。
原氏は「暮らしに希望を開く日本共産党の政策をどこでも力の限り訴えました。小池候補、吉良候補を国会に送りだすことができて、何よりうれしい」と笑顔を輝かせました。
田村参院議員は、10人もの野党統一候補を議員として新たに迎え入れることになり、「また大きく参議院が変わると実感している。みなさんの声が通る国会になるように、国会の中での野党の共闘を前に進めるために全力を尽くす」と表明。
「市民と野党の共闘をもっと前に進めて総選挙を迎えるならば、安倍自公政権に代わる政権の道が開ける。そのために全力で頑張ります」と訴えました。
選挙区で 前回比4万票増
東京選挙区で、吉良氏は、70万6千余票(得票率12・28%)を獲得し、3位で当選。3年前に初当選した山添拓氏の得票を4万票余り、得票率で1・58%上回りました。
今回の得票を区市町村別にみると、1区6市1町2村で公明党代表の山口那津男氏を抜いて第二位。このうち得票率が最も高かったのは清瀬市の18・45%、次いで東久留米市16・80%、狛江市15・12%でした。
「あなたの声が政治変える」吉良氏が会見 訴え抜いての勝利うれしい
再選を決めた日本共産党の吉良よし子候補は、選挙事務所(渋谷区)に詰めかけた支援者らの「おめでとう」の大きな祝福の声に迎えられました。記者会見した吉良氏は、感極まって声を詰まらせる場面も。会見内容(大要)を紹介します。
6年間、ブラック企業問題や就活セクハラなど様々な声を届ける活動を続けてきました。そのことを評価していただいたと思います。声を届けてほしいという願いが、大きな勝利につながったと思います。
たくさんの声を聞きながらの選挙戦でした。奨学金の問題では、子どもを育てているお母さんが「お兄ちゃんが、下の二人の弟のことを考えると進学をあきらめるしかない」という声を届けてくれました。
昨日も「フラワーデモの声を届けてください」と泣きながら手を握ってくれる女の子がいたり、「年金を上げてください」という方、「給料が安い」という方、そういう声を聞きながら走る選挙でした。
一人ひとりの暮らしや働き方で、様々な困難があるということを改めて実感しました。その中で絞り出すように私に声を届けてくれる人が、6年前に比べて多さを感じる選挙でした。
私は「暮らしに希望を」「希望の政治を」と訴えてきました。「社会なんて良くならない」とあきらめている若者がたくさんいる、でもあきらめるその前に、困難や苦しみを取り除くのが政治の仕事だと訴えてきました。だから学費を下げたいし、年金も底上げしたい。暮らしを一つひとつよくすることをやっていきたい。
特に雇用の問題です。ブラック企業問題はずっと追及してきましたが、これだけ生きづらい根本に、仕事でちゃんと給料をもらえていない、残業しないと暮らせない、そういう中で過労死まで生み出されている状況がある。
大きな問題だと思っています。だから、まずは給料を引き上げる仕事、働き方の問題に取り組んでいきたい。
あきらめないで声を上げ続けてきた人たちと出会い続けた選挙戦でした。そういう声が確実にブラック企業の社名公表とか、就活セクハラ相談窓口の設置など政治を動かしています。
だから私は、政治は必ず変わるし、希望の政治は実現できることを、この選挙でも実感しました。
「あきらめないで。あなたの声が政治を変える力だ、それが民主主義の力だ」と訴え抜き、その上での勝利というのは、本当にうれしい。だから、一人ひとりが十人十色の人生を大切にされる社会を目指して、引き続きこれからの6年間、一歩一歩みなさんと手をつないで歩んでいきたい。