国土交通省が羽田空港の機能強化に伴い都心上空を低空飛行する新ルートを計画している問題で、東京選出の野党国会議員が29日、新ルートにかかる港、品川両区に計画を容認しないよう共同で申し入れしました。
東京都と関係区市の連絡会が30日に開かれ、関係自治体が態度表明するとみられることを受けたもの。
申し入れしたのは日本共産党の笠井亮、立憲民主党の海江田万里、衆院会派・社会保障を立て直す国民会議の松原仁の各衆院議員。
品川区への申し入れで笠井議員は、同区大井町では上空300メートルを飛ぶ計画で、住民から「東京タワーより低い」と不安の声が寄せられていると指摘。
同区議会が3月に、計画を「容認できない」との決議を全会一致で上げているとして、「計画を容認しないでほしい」と訴えました。
海江田氏は「住民説明会で賛成の声はなかった。区民の声は反対が圧倒的だ」と強調。
松原氏は「区議会の全会一致決議は極めて重い。地元が理解しているとは到底言えない」と述べました。
品川区の桑村正敏副区長は「指摘を十分受け止めて対応したい」と答え、港区の小柳津明副区長は「区民の不安や心配を明日の席でも伝える」と話しました。
(2019年7月30日付「しんぶん赤旗」より)