国土交通省が羽田空港に離着陸する飛行機の飛行経路を来年3月末に東京湾上空コースから都心部低空飛行コースに変更すると決定した問題で27日、決定に抗議する集会が新コース直下の東京都品川区で開かれました。
主催した「羽田増便による低空飛行ルートに反対する品川区民の会」の秋田操共同代表が経過を報告し、「南風の時には1時間に44回品川区上空を飛び、長時間飛行機の騒音が続く。国は『丁寧に説明した』と言うが、一方的に説明しただけ。国が決めたからと言って、諦めるわけにはいかない」と、運動をいっそう強めることを呼びかけました。
参加者が「騒音が続けば、とても安心して暮らせる環境ではなくなる」「新聞折り込みやビラ配布で、広く区民に知らせよう」「『容認できない』と決議していた区議会にも働きかけたい」などと相次いで発言しました。日本共産党の白石たみお都議、中塚亮区議団幹事長、生活者ネットの吉田由美子区議も発言。
白石都議は都副知事に「決定を強行してはならない」と直接申し入れたことを紹介し、「運動はこれからが正念場。計画を撤回させるため都議会・区議会で追及し、超党派での運動にも全力を挙げる」と表明しました。
集会は「『地元の理解』を得たとする手続きには大きな瑕疵(かし)がある」として計画撤回を求める決議を採択しました。
(2019年8月29日付「しんぶん赤旗」より)