日本共産党の山添拓参院議員と佐藤あや子東京都昭島市議は30日、米軍横田基地(昭島市など5市1町)南側の国有地管理をめぐる問題について、会計検査院と防衛省から聞き取りを行いました。近隣住民も参加しました。
横田基地南側の昭島市美堀町に点在する国有地は、1966年から爆音被害で住民が移転した跡地を国が買収したもの。野火の発生などを受けて、近隣住が草刈りを行って管理し、家庭菜園や駐車場としても使われてきましたが、防衛省は今年3月、「無断使用」だとして9月末で明け渡すよう通告。住民に困惑が広がっています。
会計検査院の担当者は「横田基地南側の国有地は騒音などの『緩衝緑地帯』として保有し続けることに意味がある。防衛省が適正な管理、把握をしていない点を指摘したものだ」と説明。
防衛省は「50年来怠ってきた管理を改善するため、住民が明け渡した後に有償で使用を許可するが、借り手がつかなければフェンスで囲い、草刈りなど管理をする」と説明しました。
佐藤市議は、通告以来住民が菜園の手入れを放棄したことで、荒れ放題になった例を示し、住民の気持ちに沿う対応を求めました。
山添議員は「期限ありきで性急に進めるべきではない。有償使用許可に応じない限りフェンスで囲うという対応は見直すべきだ」と求めました。
(2019年8月31日付「しんぶん赤旗」より)