日本共産党の原のり子都議は10日、都議会本会議の一般質問で、障害者施策と都市農業について質問しました。
障害者雇用について、原都議は、愛知県が知的障害者に特化した正規職員採用試験を行っていることを紹介し、都の正規職員への障害者採用の促進を求めました。
都では障害者向けの採用選考を知的障害者、精神障害者も受じられるようにした後も2年間、知的障害者の採用がなく、身体障害者、精神障害者でも障害内容によっては、ほぼ合格者がいないことを指摘し、抜本的な改善を求めました。
遠藤雅彦総務局長は、「職務内容や勤務条件の検証と改善を積み重ね、都での知的障害者の雇用促進に努める」と答えました。
原都議は、症状を訴えにくい知的障害者にとって健康診査やがん検診は特に重要だと指摘。
一方で知的障害者の場合、「何をされるか分からない不安がある」「慣れないことをするのが難しい」などの理由で受けられない場合があると述べ、知的障害者の受診環境の 整備の必要性についての認識をただしました。
小池百合子知事は知的障害者の健康診査やがん検診について、「受診しやすい環境を整備していくことは必要」などと答えました。
都市農業の問題では、転用地を農地に戻して営農しようとする農家への支援強化などを求めました。
(2019年9月11日付「しんぶん赤旗」より)