英語に民間試験を導入するなど、多くの問題が指摘されながらも大学入試「改革」を強行しようとしている文部科学省に対する抗議が10月4日、同省前で行われました。
集まった人たちは、「生徒の声聞け」などのプラカードを掲げ、「入試『改革』今すぐ中止」「生徒の学びを邪魔するな」と声をあげました。
抗議を呼びかけた元教員の田中真美さんは、教員や高校生、保護者の不安や懸念の声を無視して同「改革」を強行することは「公平公正な入試の実施を望む多くの人の願いを踏みにじるものです」と指摘。
多くの人がこの問題を注目していると述べ、「今すぐ中止すべきです」と訴えました。
野党から、日本共産党の吉良よし子参院議員、立憲民主党の川内博史衆院議員、山井和則衆院議員が参加し、スピーチしました。
吉良議員は、この問題で野党合同ヒアリングを開くなど、野党も結束して追及していると紹介。
「いくら問題点を指摘されても、文科省は準備不足と認めません。見切り発車は絶対に許されません。入試『改革』を中止させるため、力を合わせて頑張りましょう」と呼びかけました。
(2019年10月5日付「しんぶん赤旗」より)