【京成立石駅転落死亡事故】共産党議員と視覚障害者が調査 “ホームドアあれば”

転落防止のホームドアが設置されていない、京成押上線京成立石駅(東京都葛飾区)で起きた視覚障害者の転落死亡事故を受け、日本共産党の山添拓、武田良介両参院議員は4日、視覚障害者とともに事故現場を調査しました。

和泉なおみ都議、三小田准一、木村秀子両葛飾区議らが参加しました。

視覚障害者の転落死亡事故の現場を調査する(左手前から奥へ)武田、和泉、 山添の各氏と視覚障害のある男性(右から2人目)ら 4日、東京・京成立石駅(「しんぶん赤旗」提供)

山添、武田両議員らは京成電鉄担当者に事故の概要やホームドアの設置計画などを質問。

担当者によると1日午前10時21分ごろ、視覚障害のある60代の女性がホームから転落し、電車と接触して亡くなりました。
当時、改札の駅員は接客中で、駅員から一番遠い改札を通った女性に気付きませんでした。
女性は階段を下り、そのまま線路の方向へ進んで転落。非常停止ボタンや急ブレーキも間に合いませんでした。

同駅に日中いる駅員は4人で、改札の対応は1人、ホームに駅員はいません。

京成電鉄での視覚障害者の転落事故は過去5年間で2件あり、同駅では初めてです。

転落防止のホームドアがあるのは全69駅のうち2駅のみ。 国が設置を求める1日の平均利用者10万人以上の駅は3駅ありますが、うち2駅には未設置です。

調査に参加した視覚障害者の男性は強度の弱視です。

事故は、先に反対側のホームに電車が入ってきた直後に起きました。

男性は「反対側の電車の音を聞き、自分が乗る電車が来たと思って、線路の方へ行ったのではないか。ホームドアでなければ転落事故は防げません」と強調しました。

(2019年10月6日付「しんぶん赤旗」より)

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