東京都台東区で12日、台風19号に備えて区が設置した避難所でホームレスの人が受け入れを拒否された問題で台東、荒川両区の生活と健康を守る会は15日、服部征夫台東区長あてに公開質問状を提出しました。
質問状は、
(1)住所不定者に対する対応について適切だったと考えるか
(2)緊急時の避難所利用対象者について、従来から優先基準はあるのか
(3)人命最優先であるべき災害避難時に避難所を断られた人はどうすればいいのか
の3点について回答を求めています。
台東区の同会の神田久男事務局長、荒川区の同会の角光男会長、佐々木路生副会長が、台東区の危機・災害対策課を訪れ、担当者に質問状を手渡しました。
応対した担当者は「路上生活者の援助という視点がなかったことは大変申し訳ない」と述べる一方、避難所には「区民を優先して受け入れた」と説明しました。
日本共産党区議団(秋間洋団長、4人)も同日、服部区長あてに、受け入れ拒否の誤りを認めて当事者に謝罪し、二度とこうした人権侵害を起こさないよう申し入れました。
服部区長は同日、「避難所での路上生活者の方に対する対応が不十分であり、避難できなかった方がおられた事につきましては、大変申し訳ありませんでした」とするコメントを発表しました。
(2019年10月16日付「しんぶん赤旗」より)