日本共産党の「個人の尊厳とジェンダー平等のためのJCP With You」チームは21日、「フラワーデモから刑法改正へ-声を上げ始めた女性たち」と題するトーク集会を党本部で開きました。
幅広い世代から多彩な顔ぶれの約90人が参加。性暴力のない社会や法改正のあり方について心を寄せ合い、交流しました。
性犯罪に関する刑法は2017年に改正されましたが、強制性交等罪(旧強姦(ごうかん)罪)について、相手からの「暴行・脅迫」によって抵抗が非常に難しかったことの証明を求める要件が残っています。
2020年をメドに見直すとされており、日本共産党はこの要件の撤廃を求めています。
8月の東京でのフラワーデモに参加した志位和夫委員長があいさつ。
「性暴力の被害者が、話すことで未来を取り戻し、尊厳を取り戻す場だった。心から連帯したい」と話し、性暴力の根絶とジェンダー平等の社会へ、刑法改正を含めた政治の責任を果たしたいと決意を述べました。
トークでは、デモの呼びかけ人の一人である作家の北原みのりさんが「(デモは)これまで被害を語れなかった当事者の声を聞く場。弱い人の声を聞くことこそが民主主義だと思っている」と発言。
性暴力や働き方などを取材するライターの小川たまかさんは「性被害について書くことは敷居が高いと感じていたが、『よく書いてくれた』『ありがとう』という声に押されて取り組んでいる」と語りました。
参院法務委員会所属で弁護士の山添拓議員は、2017年の刑法改正の内容や今後見直すべき課題などを報告しました。
司会は「JCP With You」チームの朝岡晶子さん。
(2019年10月22日付「しんぶん赤旗」より)