【羽田低空飛行ルート】練馬区で元JAL機長迎え学習会/豊島区で反対集会

東京都練馬区で27日、来年3月9日から運用開始される都心上空を低空飛行する羽田空港の新飛行ルートについて、撤回を求める学習・討論集会が行われました。

主催は、「STOP! 羽田・練馬の会」。

「羽田増便による都心低空飛行計画に反対する東京連絡会」の秋田操共同代表と航空評論家で元JAL機長の杉江弘さんが講演しました。

秋田氏は、新ルートの反対運動について、都内11区に加え、川崎市やさいたま市に広がり、今後、品川区で住民投票にむけた取り組みが計画されるなど、「さらに運動が広がる条件がある。諦めずにたたかうことが大事です」と話しました。

杉江氏は、航空機の着陸では降下角が最重要だと強調し、今までの降下角3度を国土 交通省が3.5度に引き上げたことについて、「(安全に) 逆行する」と批判。
南風時の新ルートでは、2つの平行するルートのうち一方で急旋回が伴い、旋回が膨らんだ時に隣のルートの航空機と近接する危険性が高いと警鐘を鳴らしました。

とや英津子都議(共産党) と、共産、生活者ネットワーク、立憲民主、市民の声ねりまの各区議、「羽田問題解決プロジェクト」の大村究さんがそれぞれあいさつしました。

豊島で反対集会

羽田都心低空飛行計画の反対集会であいさつする吉良よし子参院議員(吉良よし子Twitterより)

豊島区では25日、「としまの空を考える会」主催で反対集会が開かれました。

同会の吉田雅明代表が「国土交通相は『区議会と地元の理解を得て進める』と約束したのに、ほごにして計画を決定した。見直しを求める声が区を超えて広がっている。区議会や区長に見直しを求めよう」とあいさつしました。

保育士の女性は「低空飛行の騒音で子どもたちが大声で話さなければならなくなるし、落下物があれば戸外で遊ばせることも不安」と訴え。

「騒音で周囲の音が聞こえなくなる」とする視覚障害者の声も紹介されました。

日本共産党の吉良よし子参院議員があいさつ。小林ひろみ区議、生活者ネット区議が紹介されました。

(2019年10月29日付「しんぶん赤旗」より)

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