日本共産党の里吉ゆみ東京都議は8日の都議会オリンピック・パラリンピック特別委員会で、2020年東京五輪のマラソン・競歩会場が札幌市に変更された問題について質問しました。
里吉都議は大会期間中の東京の暑さについて、IOCも都も正面から向き合ってこなかったことがアスリートと都民に混乱を与えたと批判しました。
アスリートのコース変更の要望にも応えず、道路の遮熱性舗装についても「国の試験結果を見ても、有効とは判断できない」と指摘しました。
里吉都議は、米国のテレビ局の放映権料収入を優先し、開催時期を夏に限定していることについて、「今後の五輪の健全な発展のためにも、IOCは開催時期を見直すべきだ」と主張しました。
また、IOCの会場変更案が組織委員会には10月11日に知らされたのに、都への連絡が15日になるなど、変更決定プロセスが不明朗なことを批判し、その過程の公開を求めました。
里吉都議は、IOC、組織委員会、国、都の四者がマラソンと競歩の経費を都が負担しないと確認したことについて、代わりに誰がどんな財源で負担するのか明確でないと指摘。最終的に都が経費負担をかぶることは許されないと強調しました。
(2019年11月12日付「しんぶん赤旗」より)