安倍政権による「桜を見る会」疑惑をめぐって情勢が緊迫するもとで28日、総がかり行動実行委員会が首相官邸前で緊急抗議を行い「予算委員会いますぐ開け」「安倍首相は国会に出てこい」と声をあげました。
雨が降るなか、「税金の私物化許さない」などが書かれたプラカードを手に、400人(主催者発表)が参加しました。
主催者を代表して共同代表の小田川義和さんは、「桜を見る会」に後援会員を多数招いたことや不透明な税金の流れについて、「法律違反はなかったのかどうかは安倍首相しか語れません。その場は国会しかありません」。
反社会的勢力が参加していたことも明らかになったと述べ、「怒りの声を全国に広げ、市民と野党の共闘で退陣に追い込もう」と訴えました。
野党でつくる「桜を見る会」追及本部から、立憲民主党の黒岩宇洋、無所属の柚木道義の両衆院議員、日本共産党の田村智子、社民党の福島瑞穂、参院会派「沖縄の風」の高良鉄美の各参院議員があいさつしました。
田村議員は、同会の招待区分にある「60」という番号は、首相推薦枠なのかと内閣府に追及したら「破棄したからわかりません」と答えたと紹介。
「これでは政治は壊れてしまいます。反社会的勢力の参加についても、一体誰が呼んだのかを明らかにする責任があります。力をあわせてこんな政治を変えましょう」と呼びかけました。
(2019年11月29日付「しんぶん赤旗」より)