来年度から施行される大学等修学支援制度などにかかわって東京大学は9日、現在対象となっている学部学生については授業料減免制度を維持すること、授業料の値上げはしないことをホームページ上で発表しました。
この問題では、授業料減免の水準維持と学費値上げを行わないことを求めて、「高等教育無償化プロジェクトFREE」をはじめ学生が行動していました。
同制度をめぐっては、新基準によってこれまで授業料免除を受けられていた学生が受けられなくなるケースや、各大学で実施していた授業料減免制度が廃止されることが問題になっていました。
「『高等教育の修学支援新制度』の実施後における本学の方針について」と題した東大の発表では、新制度においても現行と同程度の支援を継続できるよう予算確保を要望しているが、現時点では未定だとしたうえで、「現在、授業料減免の対象となっている学部学生については、今回の制度変更によって影響のないよう支援を行います」と表明。
さらに、「本学においては授業料の値上げは予定していません」としています。
(2019年12月11日付「しんぶん赤旗」より)