憲法9条を守り、生かそうと願う美術家たちが集う「第9回九条美術展」が11日、東京・練馬区立美術館で始まりました。15日まで、入場無料。主催は九条美術の会です。
画家の野見山暁治さん、絵本作家の田島征三さんら約200人が、油彩、日本画、版画、彫刻、インスタレーションなどの作品を出品しています。
取り上げるテーマは、戦争と平和、表現の自由、福島原発事故の現状、沖縄の新基地建設反対、核兵器廃絶、消費税増税、環境問題など多岐にわたります。
絵画の「桜を見る会」を出品した女性は、ピンクの花びらの隙間に紙幣を描き込み、税金の私物化とそれを隠そうとする安倍政権への怒りを表現したといいます。
「首相がウソをつき、若い人が希望をもてない今の政治を変えたい。改憲が狙われる中、憲法9条を大切にすることが、戦争をさせない歯止めになると思っています」と語りました。
練馬区立美術館サイト
住所:東京都練馬区貫井1-36-16
アクセス:西武池袋線[中村橋駅] 下車 徒歩3分
(2019年12月12日付「しんぶん赤旗」より)