ジェンダー平等社会を求めて活動する若者や学生らでつくる「Voice Up Japan」は14日、東京都渋谷区のハチ公前で、「就活セクハラ」防止策を政府に求めてアピール活動を行いました。
厚生労働省が策定中のハラスメント指針で、「就活セクハラ」は企業の防止措置義務の対象外とされました。学生らはこれに抗議して緊急声明を発表、就活生を被雇用者と同じように防止措置義務の対象とする「指針案の見直し」を求めています。
この日は、クリスマスイルミネーションが輝く街頭で、「被害者は悪くない」「ホテルに行ったら内定ふざけるな」などのプラカードを掲げて訴えました。
国際基督教大学2年生の女性(19)は「いまの指針案では立場の弱い就活生は守られない。政府は学生を守る制度をつくってほしい。みなさんも声をあげてほしい」と呼びかけました。
上智大学4年生の女性は「就活でたびたび『彼氏いるの』と聞かれた。男性であれば聞かれない。これはセクハラです」と訴えました。
学生らは同省が20日まで実施中の指針案への意見公募(パブリックコメント)に、集まった声を反映させた意見を提出する予定です。
(2019年12月15日付「しんぶん赤旗」より)