日本共産党東京都議団の大山とも子幹事長は18日、都議会第4回定例会の閉会にあたって談話を発表し、小池百合子知事が今定例会の所信表明で突然表明した、都立病院と公社病院の独立行政法人化方針の白紙撤回を求めました。談話の要旨を紹介します。
全国各地で独立行政法人化された公立病院では経営の効率化や採算性が強調され、公的医療の重大な後退につながっているという全国の事例を「知事は知らないのですか」という、わが党の代表質問に知事は答えることができませんでした。
病院経営本部長は「個々の事例すべてについて知事に報告しているというわけではない」と答弁し、知事が全国の事例を把握しないで今回の方針を表明したことが浮き彫りになりました。
方針の決定過程も不透明です。わが党の代表質問に対し、病院経営本部長が、知事の発言内容を知ったのは開会本会議の場だと答弁したことからも、方針が唐突に出されたことは明らかです。
知事もこの方針を都としていつ、どこで意思決定したのかという質問に答えることができませんでした。方針は白紙撤回するしかありません。
共産党都議団は、都立病院を守る都民の運動と力を合わせて、都民の命と健康を守るために都が直営で運営し、拡充することを強く求めます。
(2019年12月19日付「しんぶん赤旗」より)
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