最低賃金を全国一律化し、時給1500円以上へ引き上げようと、労働問題に取り組む若者グループ「AEQUITAS(エキタス)」は22日、東京・渋谷の繁華街で「最低賃金上げろデモ」を行い、雨のなか200人が参加しました。
サンタ姿のメンバーがビラを配布。「最低賃金上げろ」のコールに合わせて沿道でこぶしをあげる若者など共感が広がりました。
サウンドカーから訴えた男性(23)。東京地評・東京春闘共闘の最低生計費調査で、東京で若者がひとり暮らしするには時給1664円(北区)が必要だと明らかになったことを指摘し、「日本全国で最低生計費は同程度。東京の最賃1013円でも生活を支えられない。全国で1500円以上にすべきだ」と強調しました。
デモに参加した大学4年生の女性(23)は、「都の公共施設で清掃のアルバイトをしていますが、時給は最賃の1013円です。私立大学に通っていて学費が高いので、これでは間に合いません」と話します。
医療事務の女性(24)=八王子市=は月の手取り16万円で、ひとり暮らしの家賃6万円、奨学金返済も2万円あります。「生活で精いっぱい。たまにケーキを食べたいのもぜいたくになってしまう」と訴えました。
日本共産党の山添拓参院議員が参加しました。
(2019年12月23日付「しんぶん赤旗」より)