日本共産党の田村智子副委員長は24日、FMラジオ・J―WAVEの「ジャム・ザ・ワールド」に出演し、ジャーナリストの青木理氏と「桜を見る会」の問題や野党共闘について語りました。
「今年最も永田町で注目を集めた桜を見る会の追及の発端になった質問をした方」と田村議員を紹介した青木氏。
桜を見る会の疑惑は「他のメディアも取り上げ、これだけ大きな問題になり、政権支持率が下がる事態にもなっているが」と述べ、率直な受け止めを尋ねました。
田村議員は「後から後から雪だるまのように問題が大きくなっていったのが実感」と強調。
田村質問後の野党国対委員長会談で、この問題を明らかにして安倍政権をとことん追い詰めていくことを確認したことで一気に事態が動いたと指摘。「『赤旗』が報じて共産党が質問しただけではここまで大きくならなかった。国会内が動いたことでメディアも取り上げ、取り上げれば政府の対応含めひどい内容が次々と分かってくるという事態になっていった」と話しました。
青木氏が「改めて問題点はどこか」と尋ねたのに対し、田村議員は大きく3つの問題があると述べ、
▽安倍首相の公職選挙法、政治資金規正法などの法律違反
▽大きな被害を生んだ詐欺疑惑のあるジャパンライフ会長招待への首相の関与
▽公文書破棄など国政調査権を拒否する対応
について説明しました。
青木氏は「公文書にせよ、身内をえこひいきする態度にせよ、文書はないと詭弁を弄して逃げきろうとする、森友・加計問題に代表される政権の問題点が、桜を見る会に集約されている」と語りました。
田村議員は、「桜」問題が長引いている原因は「政治を私物化して国会でウソをついても謝りもしない」安倍首相にあると強調。
現在の「追及本部」では党派の垣根を越えて作戦会議などをやっていることを説明しつつ、「追及だけではだめですね。安倍政権に代わる政権はこうだということ、野党が政策協議を行い、代わる政権はこうだと示すことが大事だ」と野党で政権交代を目指す決意を語りました。
(2019年12月26日付「しんぶん赤旗」より)