日本共産党の小池晃書記局長は25日、国会内で記者会見し、同日、カジノ誘致をめぐる収賄容疑でカジノを中核とする統合型リゾート(IR)担当の内閣府副大臣だった秋元司衆院議員(自民党=同日離党)が逮捕されたことを受け、「現職国会議員が逮捕されるという極めて重大な事態であり、自民党の候補者として公認し、内閣府副大臣等に任命した安倍晋三首相と政府・自民党の責任が鋭く問われる問題だ」と強調しました。
小池書記局長は秋元氏の議員辞職を求めるとともに、「同時にこの問題は、カジノ利権の闇の深さを示すものだ」と指摘。
「カジノの問題についても徹底的な解明があわせて必要だ」と述べました。
秋元氏は、2016年に衆院内閣委員長としてカジノ解禁推進法を強行採決。2017年8月から内閣府のIR担当の副大臣を務め、カジノ実施法案を提案するなど、カジノの制度設計に深くかかわってきた人物です。
小池書記局長は、「秋元氏がカジノの制度づくりにどう関わってきたのか、カジノ企業がどのように関わってきたのか、カジノ利権の闇を全面的に洗い直す必要がある」と強調しました。
その上で、野党として「衆参両院で内閣委員会の閉会中審査を求め、カジノ制度づくりの経過と今回の事態の全面的な解明を、国会の責任でおこなうことを求める」と表明しました。
小池書記局長は、「森友・加計」問題や「桜を見る会」疑惑、秋元議員逮捕など、安倍政権の不祥事が続いている背景について問われ、「安倍政権が国民の方を向かず、自分たちやお友だちの利益、利権のための政治がおこなわれている。首相がそうした政治を先頭に立っておこなうような政権だからこそ、こういう問題が次々と出てくるのではないか」と指摘しました。
(2019年12月26日付「しんぶん赤旗」より)