疑惑の渦中にありながら国会で説明責任を果たさずに雲隠れしていた菅原一秀前経済産業大臣=衆院東京9区=が24日、東京都練馬区にある大学病院の竣工式であいさつしていました。
菅原氏は地元選挙区で有権者にメロンやカニなどの金品を配ったなど公職選挙法違反を問われ、10月25日に経産相を辞任しました。
同氏は式典で、みずからの疑惑について一言も触れず、議員を続ける意向を示しました。
閣僚辞任の前日に「あす国会で説明する」と言ったまま行方をくらまして、はや2カ月。地元では野党共闘をすすめる「ねりま9区みんなで選挙」(ねり9)や市民が疑惑の解明を求める宣伝を行い、菅原前経産相の説明と議員の辞職を求める声が高まっています。
政治不信を増大させる重大な疑惑について頬かむりしたままの無責任な活動再開に、有権者からさらに厳しい目が向けられることでしょう。
(2019年12月26日付「しんぶん赤旗」より)