東京外環道(関越道―東名高速間)のシールド工法による地下掘進工事で地上に空気が漏出した問題について、日本共産党の吉良よし子、山添拓両参院議員と沿線住民は26日、国会内で国交省をただしました。
同工事では周辺河川に気泡が発生したり、漏気が生じたりしています。
酸素濃度が低いとの測定結果も出ており、国は、シールド工事で添加剤として使用した空気の漏出を認めています。
吉良、山添議員らはシールド機から離れた箇所でも漏気があり、一定の範囲で同様なことが起こり得ると指摘し、酸欠空気が漏出した原因を明らかにするよう要求。
国交省側は「なぜ酸素濃度が低かったかは説明していく」と答えました。
昨年5月に最初の漏出が起きたことを受けて国などは、地層により、空気を使用しないやり方をとったり、圧力などを調整して掘進するとしてきましたが、今年10月にも漏出があり、その有効性が問われる事態となっています。
住民は、東名側工事は間もなく北多摩層を抜け、空気を通しやすい地層に達しつつあるとして、空気を用いた工法の危険性を指摘。
そもそも国は「地上に影響は生じない」と説明しており、工事は中止するよう求めました。
(2019年12月29日付「しんぶん赤旗」より)