東京都武蔵野市の12月議会で、11月に結成された「全国首長九条の会」の共同代表を務める松下玲子市長に自民党議員が「(首長の会は)市民の福祉の向上につながる団体なのか」などと攻撃したのに対し、松下氏が「市民のためにも9条を変えないと立場を明確にすることは必要である」ときっぱり反論していたことが分かりました。
同市議会で自民党から攻撃が行われたのは12月4日の本会議。
「首長の会への入会の経緯は」などの質問に、松下氏は「平和国家日本を後世に引き継いでいくために、また公務員も憲法遵守という大切な宣誓も行っています。憲法を守ることは非常に大切で、市民福祉の向上に資するという思いを持っています」と強調。
改憲を目指す安倍首相に全体が従う必要はないとし、「首相が9条を変えると信念をもって取り組んでいるなら、私自身も信念をもって市民のためにも9条を変えない立場を明確にすることは、改憲発議に言及されている中で必要である」と反論しました。
自民党市議が「改憲は武蔵野市に直接かかわることか」と執拗に迫ったのに対し、松下氏は「改憲発議がされた場合、国民投票が行われ、市にも国民一人ひとりにも関係がある。私は子どもたちのために平和を未来につないでいくためにも、今はしっかりと自分のスタンスを示して、行動すべきときが来ていると判断し、行動しました」と述べました。
(2019年12月29日付「しんぶん赤旗」より)