米軍横田基地(東京都福生市、瑞穂町、武蔵村山市、羽村市、立川市、昭島市)周辺の井戸で、高濃度の有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)が検出されていたことが6日までに分かりました。
PFOSとPFOAは、人の健康や環境への悪影響を有する化学物質である残留性有機汚染物質として国際的に認知されています。
都は2019年1月、横田基地周辺の4つの井戸で有害物質漏出の有無の確認として、両物質の濃度を調査。
立川市の井戸で両物質合わせて1リットルあたり1340ナノグラム、武蔵村山市の井戸で同143ナノグラムを検出したとしています。
両物質について、日本では飲料水の水質基準を設置していません。米国では拘束力のあるものではありませんが、目標値として1リットルあたり70ナノグラムとしています。1340ナノグラムはその約19倍にあたります。
都福祉保健局の担当者は高濃度の有機フッ素化合物が検出された要因について、「泡消火剤など基地由来の可能性はあるが、現段階で断定はできない」と話しています。
(2020年1月7日付「しんぶん赤旗」より)