縁があって、年末に台湾人と日本人の同性カップルの結婚式に出席しました。
アジアで初めて同性婚が合法化されたばかりの台湾。
結婚式は笑顔があふれていて、4歳の息子も「けっこんしき、たのしいね」と素直に2人を祝福。とにかく、幸せいっぱいでした。
ところが、驚いたのは、この2人の結婚は、台湾でも正式な結婚と認められないということ。
理由は、日本政府が同性婚を認めていないから。
日本の古い制度のせいで、相手が台湾人でも同性婚を正式に認めてもらえないなんて・・・衝撃でした。
「みんなちがって、みんないい」―
安倍首相は、昨年の臨時国会の所信表明演説で金子みすゞの詩を引用しました。
でも、いま目の前にあるのは、相変わらず多様な生き方が否定され、不自由が強いられている現実です。
曲がりなりにも「みんなちがっていい」と言うなら、日本でもすぐに同性婚を合法化すべきです。選択的夫婦別姓などもあわせ、一人ひとりの人生の選択肢を広げる法制度を実現したい。
十人十色の人生によりそい、支える政治がいま必要。今年こそ、その第一歩を踏み出せる年に。
(2020年1月10日付「しんぶん赤旗」より)