今年の”映画初め”はスター・ウォーズでした。
最後のジェダイ(レイ)が女性だったことに感動! アミダラやレイアも強い女性として表現されましたが、本質的に男に守られる存在。
一方レイは誰よりも才能に満ち、強い精神力、鋭い眼光、ジェンダーにとらわれない衣装にも好感。
映画製作者でルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディ氏は「過去になかった新テーマ、それが女性。物語が続くにつれ活躍の場を広げ大きな役割を担う」と、添え物でも、ヒーローにとっての恋愛の対象としてでもない主体的女性像を多数登場させました。
レイと並び重要な登場人物のレン(男性)が、強さ、支配、競争に勝つ等のマスキュリニティ(男らしさ)を脱ぎ捨てていく様にも感動。
ルーカスフィルムは意思決定に関わる10%以上が女性。スター・ウォーズのストーリーを作る8人中6人が女性。
価値観の変化は属性の多様化がもたらした結果だろう。
40年以上続いたシリーズの歴史(history)は、’his story’(彼の物語)から’her story’(彼女の物語)へと価値観を広げ、無数の者たちが活躍するクライマックスへ進化。
日本の政治も新しい物語をひらこう。市民と野党共闘で ‘our story’(私たちの物語)を生み出す年へ、いざ!
(2020年1月11日付「しんぶん赤旗」より)