飛行機が都心上空を低空飛行する羽田空港の新飛行ルートの賛否を問う住民投票を実現させようと、品川区で「品川区民投票を成功させる会」(堀利和代表)が発足しました。
18日夜には、「区民投票条例」制定の直接請求運動の「スタート集会」が開かれ、会場あふれる145人が参加。
3月20日の署名開始をめざして立ち上がりました。
新飛行ルートは品川区など航路下の住民が騒音や落下物などへの不安から反対の声をあげ、品川区議会も全会一致で「容認できない」と決議しています。
しかし国は昨年8月、今年3月29日からの運用開始を決定。今月17日には、30日から3月11日の間に実機飛行による確認を行うと発表しました。
集会で講演した、シンクタンク「国民投票広報機構」の南部義典代表は、戸別訪問が可能など選挙とは違う運動のルールを生かし、賛成や態度保留の人、新住民や若い世代に積極的に働きかけてほしいと強調。
賛否を超えて議論し、意見を形成していくことに直接置求運動の意義があると諸りました。
事務局からは「国からも区からも賛否を問われたことがない。住民自ら判断し、是非を問いたい」と同会立ち上げの理由が語られ、沖縄の県民投票条例を参考にした条例案や運動の目標、日程などが説明されました。
日本共産党の白石たみお都議や区議、品川・生活者ネットワークの区議らが参加しました。
同会は3月22日からの1カ月間、区民投票条例制定の直接請求署名にとりくむ予定です。
必要な署名数は有権者の50分の1(昨年12月時点で6721人)以上。 受任者(署名収集協力者)を500人以上つくり、2万人の署名をめざします。
以下の日程で受任者説明会が開かれます。 問い合わせは「羽田新飛行ルートの賛否を問う品川区民投票を成功させる会」事務局まで。
25日(土)午前10時~ 南大井文化センター/午後6時半~ 荏原第五区民集会所
26日(日)午後2時~ 八潮地域センター
27日(月)午後1時半~ ウエルカムセンター原
28日(火)午後6時半~ 大崎第二区民集会所
29日(水)午後6時半~ 品川第一区民集会所
(2020年1月21日付「しんぶん赤旗」より)